井嶋ナギの日本文化ノート

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BOOKS

キネマ旬報社刊『女優 夏目雅子』に寄稿しております。 もしくは、『鬼龍院花子の生涯』を見よ!!!!

お知らせです! 没後30年に合わせて発売された『女優 夏目雅子』(キネマ旬報社)に、エッセイ「いかにして彼女は、自らを転生させたか? 清楚と色気のキモノ女優考」を寄稿しております。 「清楚と色気のキモノ女優考」…というタイトルで、夏目雅子とキモノ…

【日本を知るための100冊】007:飯島虚心『葛飾北斎伝』 〜北斎の強烈すぎる自負心と、そのエピソードについて。

引き続き、北斎ネタです。前回の「北斎80歳代の超人ぶりについて。〜長野県小布施にて、北斎の肉筆画を見た記。」でも紹介しましたが、日本で初めての北斎研究書とも言える、飯島虚心『葛飾北斎伝』という本には、北斎の面白エピソードがたくさん! ただ、か…

【日本を知るための100冊】006:高遠弘美『七世竹本住大夫 限りなき藝の道』  〜年齢を重ねることで到達できる領域について。

日本の伝統芸能を知ることで、何か得したことはありますか? という質問をもしされたとしたら、たぶん私はこう答えると思います。それは、 「年齢を重ねることによって人は衰えるのではなく、年齢を重ねることによってさらに素晴らしい存在になれる」 という…

【日本を知るための100冊】005:宮尾登美子『錦』 ~「正倉院模様」の謎と、帯ブランドの最高峰「龍村」について。

私は物心がつく頃から本を読むが大好きで、学校でも「国語」は最も得意な科目でした。だけど、「国語」の教科書って、今思い出しても面白くなかったなぁ…と思うのです。だいたい、ある有名作品の数ページだけを抜粋して教科書に載せたところで、その前後をき…

『冬の本』(夏葉社)が出版されました。もしくは、衝撃的な読書体験について。

久しぶりすぎる更新で、いつのまにか2013年になってしまいました。ボーっとしているうちに年があけて、雪まで降って、スーパーの入口には「バレンタインコーナー」まで設置されている、そんな焦燥感うっすら漂う1月なかばの、冬。 そんな冬にピッタリの本が…

【日本を知るための100冊】004:岩下尚史『ヒタメン 三島由紀夫が女に逢う時…』  ~「何か決定的なもの」をめぐって。

日本を知るための100冊シリーズ、第3回目で止まってしまっておりましたが、居ても立ってもいられないほど面白い本を読んだので、久しぶりに第4冊目ということで書きたいと思います。『ヒタメン 三島由紀夫が女に逢う時…』(岩下尚史/著 雄山閣)、昨年末に出…

【日本を知るための100冊】003:折口信夫『日本藝能史六講』 ~鎮魂と快楽の足拍子について。

歌舞伎とか日本舞踊とか能とか狂言とか、そういった日本伝統芸能に対して、「何百年も昔からある古いものだから価値があるのはわかるけど、でも今のワレワレが見てもあんまり面白くないよね?」という思い込み、ないでしょうか? 確かに、「あんまり面白くな…

【日本を知るための100冊】002:山崎正和『室町記』 ~乱世を生き抜くための秘訣について。その2

前回の「山崎正和『室町記』 ~乱世を生き抜くための秘訣について。その1」に続いて、『室町記』(山崎正和・著 講談社文芸文庫)です。 室町時代は、天皇家が二派にわかれ、さらに将軍家や守護大名が入り乱れて戦っていた、乱世・・・と言われてふと疑問に…

【日本を知るための100冊】002:山崎正和『室町記』 ~乱世を生き抜くための秘訣について。その1

誰でも一度くらい、「もし過去にタイムスリップするとしたら、日本のどの時代で暮らしたい?」という話で盛り上がったことはないでしょうか? 私は、「やっぱり江戸時代のお金持ちの町人の家に生まれて、若いうちに放蕩しまくって、四十くらいでサッサと隠居…

【日本を知るための100冊】 001:岡本太郎『日本の伝統』 ~日本人として日本の伝統にどう向き合えばいいのか?について。

唐突に始めることにした、「日本を知るための100冊」 (企画意図についてはこちらをご覧ください)。最初の1冊目は、岡本太郎の『日本の伝統』(知恵の森文庫)です。 しょっぱなから私事で恐縮ですが、キモノやら歌舞伎やら江戸文学やら・・・ということば…

島本理生『あなたの呼吸が止まるまで』の解説を書かせて戴きました。

一週間ほど前に発売された、島本理生さんの『あなたの呼吸が止まるまで』(新潮文庫)の巻末の解説を書かせていただきました。 『あなたの呼吸が止まるまで』の主人公は、12歳の少女、朔(さく)。自由に生きる舞踏家の父と2人で暮らしている朔は、学校では…




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