井嶋ナギの日本文化ノート

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自由学園明日館にて、講座「名作映画に学ぶ日本文化とキモノファッション」を行います!

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お知らせです。8月と9月に、講座「名作映画に学ぶ日本文化とキモノファッション」を行います。

今回は、場所がスペシャルなんです! なんと、フランク・ロイド・ライト設計による、大正時代の近代建築「自由学園 明日館」(重要文化財)で行います! みなさま、ぜひ浴衣や夏キモノで(もちろん洋服でも!)、お気軽にご参加くださいませ♪





井嶋ナギ講座
名作映画に学ぶ日本文化とキモノファッション

日時:
 第1回 任侠世界 8月6日(日) open14:15、start14:30~16:30
 第2回 花柳界 9月3日(日) open14:15、start14:30~16:30

場所:
 重要文化財「自由学園 明日館」 小教室ドマーニにて →MAP
 JR「池袋駅」メトロポリタン口より徒歩5分
 JR「目白駅」より徒歩7分

参加費:
 各回3800円(税込)
【割引】2回分セット7000円(税込)
全席売り切れました。ありがとうございました!

お申込み方法:
 BASEshop「ex-workshop」にてお申込みください。
 お支払いは、クレジッドカード、コンビニ決済、pay-easy、銀行振込が選択可能です。

★ 教室の都合上、定員(各回20名)になり次第、締め切らせていただきます。お早目にお申込みくださいませ。

お問合わせ:ex-workshop Contact
主催:ex-workshop & 井嶋ナギ

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(チラシ画像をクリックすると大きくなります)
 


 

今回の講座は、どのような内容なのか?


というわけですが、実は今回の講座は、2015年に早稲田大学エクステンションセンターでおこなった、講座「名作映画に描かれた日本の美と享楽の世界 〜歌舞伎、浮世絵から、任俠、花柳界、戦前モダン文化まで」という講座のスピンアウトバージョンです。 www.nagi-ijima.com
この講座に参加してくださった方から、「もう一度、あの講座を開催してほしい!」「ぜひまた、あの任侠映画講座を受けたい!」と仰っていただき、今回、この講座を開催するに至りました。

早稲田の講座のときは、キモノについてはお話はせず、「映画で学ぶ、教科書では教えてくれない(裏)日本文化」といったノリの講座でした。が、今回は、それにプラスして、キモノについてもお話します!

いつも言っていることですが、キモノは「キモノだけ」で楽しむよりも、文学・映画・歌舞伎・浮世絵などと有機的にリンクさせながら、楽しむほうがより楽しいし、理解も深まります。というか、私自身が、そもそも映画や文学をむさぼっていた過程で、キモノという鵺に捉えられてしまったので、それらを(切り離したくても)切り離せないんですよ……。映画や文学や歌舞伎と関係させずに「キモノだけ」でキモノを楽しめ、と言われても、私などはちょっと困ってしまうんです(笑)。

というわけなので、「映画をネタにしながら、キモノを見つつ、知られざる日本の文化を学ぶ講座」といった内容にしたいと思っています!



以下、内容の詳細です。

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第1回は、任侠世界について。
1960年代に一世を風靡した任侠映画。数々の名作任侠映画に登場する女侠客たちが着こなす、粋で艶(あだ)なキモノの着こなしを見ていくとともに、東映映画の歴史や、歌舞伎からの影響、江戸時代から続く侠客世界の系譜についても解説します。


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第2回は、花柳界について。
明治大正昭和にかけて、芸者をめぐる花柳界を描いた文学や映画が大量に作られました。そんな花柳界を描いた名作映画を通して、当時の芸者のキモノの着こなしを見ていくとともに、江戸時代からの芸者の歴史、また、文学との関わりについても解説します。



ちなみに、任侠映画についての私の暑苦しい研究(?)について知りたい方は、以下のページをぜひご覧くださいませ。

「名作映画に描かれた日本の美と享楽の世界」レポートです。
   〜任侠映画講座、開催しました!

「仁侠映画について、その2。
   『緋牡丹博徒』での華麗なる手本引き、もしくは、ややこしい任侠映画タイトルを整理する。」

「仁侠映画について、その3。
   博奕と893の歴史について、もしくは修行を愛する日本人論。」




 

自由学園 明日館という、素晴らしい近代建築について


それから、今回は、ロケーションが素晴らしいのです…! 場所は、重要文化財の「自由学園 明日館(みょうにちかん)」。

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「自由学園 明日館」は、1921年(大正10年)、羽仁吉一・羽仁もと子夫妻が創立した「自由学園」の校舎として建てられました。設計は、アメリカ人建築家、近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)。そう、あの大谷石を使った名建築「旧・帝国ホテル」(1923年(大正12年)竣工、1968年(昭和43年)解体)を設計したライトです! ちょうど、帝国ホテル設計のために来日していたライトを、ライトの愛弟子だった建築家・遠藤新が、羽仁夫妻に紹介したのだとか。

ライト設計の建築は、N.Yの「グッゲンハイム美術館」などが有名ですが、日本にも数点あって、「旧・帝国ホテル」(エントランス部分のみ)が明治村に移築されているのと、この「自由学園明日館」。それから、兵庫県芦屋市に「旧・山邑家住宅」(現・ヨドコウ迎賓館)というゴージャスな邸宅があり、数年前に私も見に行きました。いや、素晴らしかったですよー!

ちなみに、フランク・ロイド・ライトの孫娘に、『イヴの総て』のイヴ役や、『十戒』でセクシーな王妃ネフェルタリ役だった、アン・バクスターがいるんですよねぇ(映画関連として…)。

なんて、いろいろ書いてるとキリがないのですが、とにかく古い建築好きにはたまらない場所、それが「自由学園 明日館」。

土日祝日は、結婚式が行われているので、ホールなどの中には入れないのですが、広い芝生の庭や、緑の切妻屋根幾何学的な装飾がほどこされた柱や窓など、とにかくステキな空間が楽しめます! 都内の真ん中とは思えない、自然に囲まれた、とても気持ちのいい場所なんです。


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こんな気持ちのよい場所で、映画や、キモノや、日本美の話などしながら、皆さんと楽しく過ごせたらいいな〜と思っております。

ぜひ皆さま、浴衣や、夏キモノなどで(もちろんお洋服でも大歓迎です)、お気軽に遊びにきてくださいね!


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