井嶋ナギの日本文化ノート

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3/14「伝統文化の持つ力」@増上寺:日本舞踊ワークショップのお知らせ。


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花粉症が始まりました! ついに春到来です! 寒くて死にそうだった冬が終わりそうで、本気でホッとしてます…。

いやもう、「関東の冬」って寒いですよねー! というか、「関東の家」って、異常に寒いですよね?! 特に私が住んでいるマンションはガスファンヒーターが使えないため、「エアコン」と「電気毛布」だけが暖房器具……ホントに辛かったです(涙)。なんて言うと雪国の方に怒られそうですが、でも寒い地域はそれなりに断熱住居が標準だったりしますよね? でも、東京ってペラペラなんですよ〜〜家が(標準的な賃貸が)! 昔、冬に寒いベルリンから来たドイツ人を泊めたことありましたが、ガチガチ震えてましたね…。すごい貧しい家に泊まっちゃったと思ったでしょうね…(涙)。



なんていう寒くてツライ冬を蹴散らして、春のイベントのお知らせです! 2012年、2013年、2014年に引き続き、今年も、東日本大震災支援チャリティイベント 日本伝統文化ワークショップ「LOTUS 伝統文化の持つ力」が開催されます! 今年も花柳美嘉千代師匠の日本舞踊ワークショップのお手伝いをさせていただく予定です。

今回、鑑賞&体験できる伝統文化は、日本舞踊、三味線(荻江節)、茶道(裏千家)、煎茶道、台湾茶道、書道、華道、香作、和菓子、水引、砂子、ベリーダンス、詩の朗読、怪談話

会場は、去年に引き続き、東京・芝の「増上寺」です! 東京タワーの近くの、プリンスホテル隣の、あの増上寺! 上野寛永寺に並ぶ徳川将軍家の菩提寺であり、『忠臣蔵』で吉良上野介が浅野内匠頭にイジワルをしたエピソード(朝廷からの勅使が増上寺を参詣するに際して、畳替えをしなきゃいけなかったのに、そのことを吉良が浅野にワザと教えず、浅野に恥をかかせようとした…というエピソード(史実かどうかは不明))でも有名な増上寺ですよー! 意外と、東京にいてもわざわざ行かなかったりするし、普段は中まで入れなかったりもするので、この機会にぜひに!




東日本大震災支援ワークショップ
LOTUS TOKYO 伝統文化の持つ力


【日時】
3/14(日) 
9:30 open 〜 17:00 close


【プログラム】
日本舞踊ワークショップ
 【第1回】 11:00~12:00 鑑賞&体験
 【第2回】 13:00~14:00 鑑賞&体験
※日本舞踊ワークショップの詳細については⇒コチラ
※その他のワークショップの詳細については⇒コチラ


【場所】
増上寺 光摂殿・増上寺会館
※交通アクセス&MAPについては⇒コチラ
※増上寺境内MAPについては⇒コチラ


【参加費用】
前売チケット 1,000円(税込)
※講堂(3F大広間)で行われるプログラム(日本舞踊・三味線・詩の朗読・怪談・ベリーダンス)の全てにご参加いただけます。
※そのほかのプログラムについては、サイトの各ページより、各チケットをご購入ください。


【前売チケットご購入方法】
チケットの詳細については⇒コチラ
※前売チケットの販売は、決済サービス「SPIKE」によるクレジット決済のみです。当日券の販売はございません。
※前売チケットの販売は、3/13(金)20:00 までです。


■公式サイト「LOTUS TOKYO 2014 伝統文化の持つ力
■Facebookページ⇒コチラ
■2013年の様子⇒コチラ
■2012年の様子⇒コチラ

■当イベントを主催されている、茶人の松村亮太郎さんの茶道サロン「SHUHALLY(守破離)・文彩庵」(横浜市中区)








昨年2014年5月に、増上寺の3F大広間で開催された「日本舞踊ワークショップ」のようすです♪



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去年は、『京鹿子娘道成寺』のクドキの部分を踊りました。「クドキ」とは、心情を吐露したり訴えたりしたりする部分のことで、ここでは「娘のせつない恋心」を表します(せつない恋心ってなんだっけ?な私には、難関部分です笑)。この手ぬぐいは、普通の木綿の手ぬぐいではなく、花柳流の紋を染めた、踊りの小道具としての絹の手ぬぐいです。かなりズシッと重みのある縮緬なので、結構なお値段がいたしますです…(えーと、ざっと25000円ほどかな。。)




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『鷺娘』の踊りの小道具である傘を使った部分を、3人で踊りました(左から、私、美嘉千代先生、嘉乃千鳥さん)。『鷺娘』は普通は1人で踊りますが、師匠が3人用に踊りをアレンジしてくださいました。「恋に心もうつろひし 花の吹雪の散りかかり 払ふも惜しき袖傘や 傘をや 傘をさすならば てんてんてん日照傘〜♪」と、傘づくしの長唄に合わせて踊ります〜。

ちなみに、この大広間の襖絵は、江戸琳派の流れを継承する日本画家・岡信孝(川端龍子の孫にあたる方)による「清香天華図」(せいこうてんげず)という作品だそう。




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鑑賞コーナーの後は、皆さん1人1人に舞扇をお配りし、童謡『さくらさくら』の踊りを体験していただきました! 最初は舞扇を開けなかった(実は開くのにもコツが要るのです)皆さんも、体験コーナーが終わる頃には、舞扇をヒラヒラさせていらっしゃいました〜。

体験の後は、日本舞踊の小道具(舞扇や藤の枝、傘など)を自由に持って、写真撮影をしていただけますので、ぜひお子様やお友達とご参加ください♪





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そして圧巻なのが、増上寺の大広間の格天井の天井絵!!! この大広間の格天井には、小倉遊亀上村松篁上村淳之加山又造…等々、120名の日本画家による「四季の草花」を描いた作品が嵌めこまれていて、圧巻。必見です! 誰の絵がどこに嵌めこまれているか?をしっかり確認したい方は、増上寺のコチラのページをプリントアウトしてお持ちいただくのがよろしいかと♪ 

ちなみに、先ほども言及した、この大広間の襖絵を描いた、岡信孝画伯(川端龍子の孫にあたる方)。ちょっと調べてみたら…、長野県の須坂にある「須坂クラシック美術館」のコレクション=岡信孝のコレクション、だったそうではないですか!! 長野県・須坂については、以前「長野須坂「豪商の館・田中本家」に行ってきました! 〜婚礼衣裳としての打掛けについて。」に書きましたが、蔵や古い建物の残るレトロな雰囲気の町。ブログには書きませんでしたが、「須坂クラシック美術館」も行ってきました。というのもこの美術館、大正・昭和初期の着物、とくにモダン味あふれる銘仙(カラフルな色彩にグラフィカルな柄の銘仙)のコレクションでとっても有名なんです。それら民芸品のコレクションが、岡信孝氏の寄贈だったそうで…。そんな方の作品の前で踊らせていただいていたとは。着物好きとしては、感無量…。





そして、花柳美嘉千代師匠をご紹介! 

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こちらの画像は、一昨年、「花比古会」@国立劇場で『子宝三番叟』を踊られた時に、個人的に撮影させていただきました。

明るくて優しくて綺麗な、自慢の師匠です! もちろん、踊りもとっても素敵です〜! 花柳流師範20年のベテランの先生で、教え方もとっても分かりやすいです。あ、恐くないですよ〜!(世間では「日舞の先生=コワイ」というイメージがあるらしいですが、美嘉千代先生に限っていえば、超絶・優しいです笑!)


そんなステキな美嘉千代先生の「日本舞踊ワークショップ」、ぜひこの機会に、体験してみてくださいね!





—— 関連記事 ——


■ 2014年の記事 
5/11 「伝統文化の持つ力」@増上寺:日本舞踊ワークショップのお知らせ。
■ 2013年の記事 
8/31 「伝統文化の持つ力」@三溪園:日本舞踊ワークショップのお知らせ。
■ 2012年の記事 
9/2 三溪園でのチャリティイベント「伝統文化の持つ力」のお知らせ。もしくは、近代の「数寄者」について。




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