井嶋ナギの日本文化ノート

井嶋ナギ の日本文化ノート

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キネマ旬報社刊『女優 夏目雅子』に寄稿しております。 もしくは、『鬼龍院花子の生涯』を見よ!!!!

お知らせです! 没後30年に合わせて発売された『女優 夏目雅子』(キネマ旬報社)に、エッセイ「いかにして彼女は、自らを転生させたか? 清楚と色気のキモノ女優考」を寄稿しております。 「清楚と色気のキモノ女優考」…というタイトルで、夏目雅子とキモノ…

秋講座:早稲田大学オープンカレッジ「名作映画に描かれた日本の美と享楽の世界 〜歌舞伎、浮世絵から、任俠、花柳界、戦前モダン文化まで」のお知らせ

お知らせです。春・夏に引き続き、秋も早稲田大学オープンカレッジにて講座を行います! 題して、 「名作映画に描かれた日本の美と享楽の世界 〜歌舞伎、浮世絵から、任侠、花柳界、戦前モダン文化まで」 今回の秋講座のテーマは、日本映画 × 日本文化、です…

夏講座:早稲田大学オープンカレッジ「江戸のラブストーリー「人情本」に見る、江戸娘の着物ファッション」のお知らせ 〜『春色梅児誉美』を読んでみませんか?

お知らせです。春に引き続き、夏も早稲田大学オープンカレッジにて講座を行います! 「魅惑の都市・大江戸の食と娯楽」という、全5回のオムニバス講座のなかの、1回を担当します。 (下画像は、マイコレクションの『春色梅児誉美』全12冊。約180年前の和本…

幽霊と、月影屋の浴衣と、粋について。

梅雨で涼しい日が続きますが、夏目前。夏と言えば? そう、幽霊ですよね! (上画像は、「月影屋」による2009年発表「幽霊の浴衣」の柄一部です) 子ども時代、夏に幽霊さんは憑きもの…じゃなかった、付きものでした。というのも、夏は必ず、石川県の祖父母…

「キネマ旬報」にて、若尾文子作品のキモノについて書いております。

梅雨ですね。…と書きつつも、前置きナシにお知らせです! 現在発売中の「キネマ旬報」(2015年6月下旬号 No.1690)若尾文子さま特集にて、若尾文子作品におけるキモノについて寄稿しております。 6/27(土)から開催される「若尾文子映画祭 青春」に合わせて…

「牡丹+毛=獅子」の謎、もしくは『石橋』について。

桜が満開ですね! …という桜とは全く関係なく、前回の記事で時間がなくなってしまったので次回、と書いた『「牡丹の花」+「少しの毛」=「これは獅子です」』の公式について。 前回の記事にも書きましたが、先日のLOTUSイベント@増上寺で、常磐津舞踊『東都…

増上寺「LOTUS 伝統文化の持つ力」日本舞踊ワークショップ、レポート! 

先日、増上寺にて、東日本大震災支援チャリティイベント 日本伝統文化ワークショップ「LOTUS 伝統文化の持つ力」が開催されました! 前記事(⇒コチラ★)でもお知らせ致しましたが、花柳美嘉千代先生の門下として、今年も参加させていただきました! そのレポ…

3/14「伝統文化の持つ力」@増上寺:日本舞踊ワークショップのお知らせ。

花粉症が始まりました! ついに春到来です! 寒くて死にそうだった冬が終わりそうで、本気でホッとしてます…。 いやもう、「関東の冬」って寒いですよねー! というか、「関東の家」って、異常に寒いですよね?! 特に私が住んでいるマンションはガスファン…

春講座:早稲田大学オープンカレッジ「歌舞伎で読み解く着物ファッション 〜花魁、芸者から御殿女中、町娘に悪婆まで」のお知らせ

お知らせです。去年(春・秋)に引き続き、今年も、早稲田大学オープンカレッジにて講座をおこないます! 春の講座は、「歌舞伎で読み解く着物ファッション 〜花魁、芸者から御殿女中、町娘に悪婆まで」。ぜひお気軽にご参加くださいませ♪ 「歌舞伎で読み解…

「月影屋」浴衣で夏祭りへGOの巻★ もしくは、浴衣の形式昇格について。

先日のエントリーで、「立秋を過ぎたこれからが、浴衣の季節だー!」と勝手なことを書きましたが(→コチラ)、さっそく昨晩、浴衣を着てお祭りに行ってきました! といっても、小さな神社の小さな縁日で、水ヨーヨーを1つ釣って、お好み焼き食べて、帰宅した…

中目黒KAPUKI制作「かぷき本」のお知らせです。

立秋(8/7)を過ぎても、まだまだ暑いですね! でも、夕方頃になると風も吹いてきて、猛暑の峠は越したかなという印象。しかし、こう温暖化が進んでくると、着るものと季節のマッチングにもズレが生じてくるわけで。正直言って、私個人の感覚では、立秋を過…

秋講座:早稲田大学オープンカレッジ「着物で読み解く名作日本文学 〜夏目漱石から、泉鏡花に永井荷風、有吉佐和子まで」のお知らせ

お知らせです。春に引き続き、秋(9〜11月)も、早稲田大学オープンカレッジで講座をおこないます。タイトルは、「着物で読み解く名作日本文学 〜夏目漱石から、泉鏡花に永井荷風、有吉佐和子まで」です。ぜひぜひ、お気軽にご参加くださいませ♪ 「着物で読…

早稲田大学オープンカレッジ 講座「人物像で読みとく着物ファッション」についての、レポートです。

すっかり夏になってしまいましたが、今春に早稲田大学オープンカレッジで行った講座について、すこしレポートをしたいと思います! 講座タイトルは、「人物像で読みとく着物ファッション 〜花魁、芸者から町娘、モダンガールまで」。毎回、「人物像・キャラ…

5/11 「伝統文化の持つ力」@増上寺:日本舞踊ワークショップのお知らせ。

桜が咲いて、さて、G.Wももうすぐですね! …って自分で書いてて「うわー」と思いましたが、このぶんだと、アッと言う間にお正月になりそうな勢い。こんな感じだと、どうせまたすぐ冬になるんだから、冬もの、イチイチ片付けなくてもいいのでは…? と、もう一…

新しいキモノ店「KAPUKI」と、新しいキモノブランド「Elly & Oby」! または、ファンタジーの必要性について。

ついに春になりました。桜が満開ですね! とは言え、私はわりと以前から、満開の桜を眺めるのは、ほどほどにしております(笑)。散歩がてら、遠巻きにサラ〜っと眺めるくらいでしょうか。私ががぜん燃えるのは、桜の花びらが散りまくる「花吹雪」の時期、で…

早稲田大学オープンカレッジ 講座「人物像で読みとく着物ファッション 〜花魁、芸者から町娘、モダンガールまで」のお知らせ

お知らせです。4月から早稲田大学オープンカレッジにて、講座をおこなうことになりました! タイトルは、「人物像で読みとく着物ファッション 〜花魁、芸者から町娘、モダンガールまで」です。全5回、毎回「人物像・キャラクター」(花魁、芸者、町娘、女給…

映画『小さいおうち』のパンフレットに寄稿しました。 〜もしくは、昭和モダンの装いについて。

先週から全国公開されている映画『小さいおうち』のパンフレットに、寄稿させていただきました。タイトルは「女性とお洒落の密やかな関係 〜『小さいおうち』の装いのこと」。昭和初期のキモノについて書いています。 『小さいおうち』は、以前から中島京子…

玉様&七之助の『二人汐汲』 〜もしくは、あまちゃんと汐汲み女の謎について。

私が通っていた幼稚園では、文化祭のようなものがあり、お芝居を披露することになっていました。その年の演目は、『安寿と厨子王』。そう、森鴎外の『山椒大夫』で有名ですよね。もしかして、若い人は知らなかったりするのでしょうか? 念のため、簡単にあら…

「大阪松竹座」「新歌舞伎座」の建築様式と、関西歌舞伎の栄枯盛衰について。

2014年になりました。遅ればせながら、今年もよろしくお願いいたします。 新年早々、大阪に一人旅に行ってきました。目的は、「坂東玉三郎 初春特別舞踊公演」in 大阪松竹座、です! というわけで、大阪松竹座へ。大正12年(1923年)竣工の、貴重な近代建築…

【日本を知るための100冊】007:飯島虚心『葛飾北斎伝』 〜北斎の強烈すぎる自負心と、そのエピソードについて。

引き続き、北斎ネタです。前回の「北斎80歳代の超人ぶりについて。〜長野県小布施にて、北斎の肉筆画を見た記。」でも紹介しましたが、日本で初めての北斎研究書とも言える、飯島虚心『葛飾北斎伝』という本には、北斎の面白エピソードがたくさん! ただ、か…

北斎80歳代の超人ぶりについて。 〜長野県小布施にて、北斎の肉筆画を見た記。

先日、わりと真面目な美術番組を見ていたら、「世界三大名画」というフレーズをやたらと連呼していて(ナレーションはキャナメこと要潤氏)、思わず吹き出してしまったのですが、何ですか?「世界三大名画」って(笑)。もちろん、「モナリザ」も「夜警」も…

今更ですが、大河ドラマ『平清盛』を見ましたの記。その3 〜今度こそよーーくわかる保元の乱!

前々回「その1」と、前回「その2」の続きです。『平清盛』放映終了から約1年、今更ながらDVDを見て、その素晴らしさに感動、恥を忍んで「見ました記」。そして勝手ながらも、「低視聴率もナットクの素晴らしい点」を4つあげてみました。完全に出遅れつつも…

今更ですが、大河ドラマ『平清盛』を見ましたの記。その2 〜王家=天皇家の人々の「闇」っぷりが凄い!

前回「今更ですが、大河ドラマ『平清盛』を見ましたの記。その1」の続きです。『平清盛』放映終了から約1年、今更ながらDVDを拝見し、その素晴らしさに感動、恥を忍んで「見ました記」です。そして勝手ながらも、「低視聴率もナットクの素晴らしい点」を4つ…

今更ですが、大河ドラマ『平清盛』を見ましたの記。その1 〜平安時代末期と妖しい人間関係を楽しむ!

先日、とある集まりで、「楽天イーグルス優勝」と「仙台」をかけた話題が出たところ、「その楽天と仙台って何か関係があるの?」と発言してしまったが最後、20人ほどいた人々が私の周りからサーッと引いていく、という貴重な体験をしました(笑)。だってス…

11/2 「小唄 in 神楽坂」に踊りでゲスト出演します。

11月2日(土)、文筆家であり小唄師でもある宮澤やすみさん(著書はコチラ)主催の人気イベント「小唄 in 神楽坂」に、踊りでゲスト出演いたします! 「小唄 in 神楽坂」 (神楽坂まち飛びフェスタ参加企画) 日時 : 11/2(土) 14:30open 15:00start 場所 …

【日本を知るための100冊】006:高遠弘美『七世竹本住大夫 限りなき藝の道』  〜年齢を重ねることで到達できる領域について。

日本の伝統芸能を知ることで、何か得したことはありますか? という質問をもしされたとしたら、たぶん私はこう答えると思います。それは、 「年齢を重ねることによって人は衰えるのではなく、年齢を重ねることによってさらに素晴らしい存在になれる」 という…

上村松園の描くキモノは意外と「粋」好み? 〜長野市「水野美術館」にて。

先日から書いていますが、先日、長野にプチ旅行に行ってきました。 今回は須坂と小布施に行くのが目的だったので、長野市内は特に見るつもりはなかったのです。が! 長野駅のインフォメーションセンターを覗くと、あらっ! ステキすぎるチラシが…! 「水野美…

江戸時代の身分の流動性について。 〜「豪商の館・田中本家」を訪れて思ったこと。

最近の学校の教科書では、「士農工商」という言葉を使わないものが増えている、って知ってましたか? ひと昔前は、先生が黒板に、こう、三角形のピラミッド型の図形を書いて、「上からエライ順に、『士・農・工商』、さらにその下に、『えた・非人』です」な…

長野須坂「豪商の館・田中本家」に行ってきました! 〜婚礼衣裳としての打掛けについて。

先日、長野に2泊3日の小旅行をしてきました。登山でもリンゴ狩りでもスキーでもありません。目的は、長年の憧れの場所、「田中本家」です!! 田中本家って何だ、と。普通はご存知ないかもしれません。が、古い着物や服飾史に興味を持っている方ならば、目に…

【日本を知るための100冊】005:宮尾登美子『錦』 ~「正倉院模様」の謎と、帯ブランドの最高峰「龍村」について。

私は物心がつく頃から本を読むが大好きで、学校でも「国語」は最も得意な科目でした。だけど、「国語」の教科書って、今思い出しても面白くなかったなぁ…と思うのです。だいたい、ある有名作品の数ページだけを抜粋して教科書に載せたところで、その前後をき…




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