梅雨ですね。…と書きつつも、前置きナシにお知らせです!
現在発売中の「キネマ旬報」(2015年6月下旬号 No.1690)若尾文子さま特集にて、若尾文子作品におけるキモノについて寄稿しております。
6/27(土)から開催される「若尾文子映画祭 青春」に合わせて、キネマ旬報では若尾文子さまを特集! さすが老舗雑誌だけあって、過去の(リアルタイムでの)文子さま記事や、文子さまグラビア、文子さまエッセイなどの貴重な再録、または、現在の文子さまへの30の質問(インタビュアーは五所純子さん)も読みごたえたっぷり。
そんな特集のなかの、「若尾文子が銀幕でみせた洋装/和装」ページにおいて、私が和装担当ということで、キモノ文子の魅力と楽しみ方について書いております! ちなみに、洋装編は中野翠さんです…!(大ファンです)
上記のように、かなりレアなキモノ文子写真も、たくさん掲載されてます。特に、文子さまの角隠し花嫁姿の写真、美しくて異次元…。とにかく、ウットリしまくりの永久保存版! 書店で、もしくはネット書店で、ぜひぜひお求めくださいませ。
ところで、若尾文子さまはキモノ姿が多い、という印象ありませんか? 私はありました。今回、コラムを書くにあたって、改めてたくさんの「キモノ文子」(と、呼んでます笑)をひとつずつ確認してみたのですが、実際にホントに多かったです(と言っても、そもそも昔の日本映画自体キモノ率が高いので、一概に若尾文子作品だけが多いというわけではないかもしれませんが)。
今回の若尾文子映画祭では、60作品(!)が一挙上映されます。そのうち、私が見たものを数えてみたら46作品。で、さらにその私が見た作品群のうち、「キモノ文子」が登場するのは36作品、と、やはり結構な数になりました。……そんなわけで、今回コラムを書くにあたって、コツコツ集めてきた映像を、来る日も来る日も見続け、「キモノ文子」のコーディネートやらシチュエーションやらをチェックし、気になるシーンを写メりつつ、リストを作成し…って、もはや単なる趣味ですね(笑)。ええ、楽しかったです!(笑)
にしても、こんな素敵なお仕事をいただけて、感無量です。思えば、名画座通いをし続けて、20数年…。若尾文子作品を見た一番最初は、記憶の限りでは、池袋の文芸座(旧)で見た『日本橋』だったような。その後、増村作品で若尾文子の魅力にヤラれ、うわ言のように「若尾文子ぉ〜若尾文子ぉ〜若尾文子はいねが〜」とつぶやきながらあちこちのレンタルビデオ屋にゾンビのように出没しては借りまくり、くり返しくり返し見る在宅な日々(19〜25歳)。そんな不毛と言い切りたくなるような努力(?)がチョコっとでも陽の目を見れたかと思うと、泣けてきました。
とにかく、「大映」ものが好きで好きで。というのも、物心つくかつかないかの頃に「赤いシリーズ」を親と見て「ドラマチックの意味」を学び、小学生の時に『不良少女と呼ばれて』など一連のドラマに夢中になって「人生の方向性」を決定づけられた私としては、完全に「大映」ものにハマる下地が作られていたわけです(笑)。大学生になって、若尾文子、田宮二郎、西村晃、船越英二、雷蔵、などの出演作に条件反射的にヨダレが出てしまったのは、運命というか、宿命というか、要は「スリ込み」だよなーと思うわけです。
幼少期のスリ込みって、ホント大事ですね!(←結論)
「若尾文子映画祭 青春」
角川シネマ新宿にて、6/27(土)〜8/14(金) 60作品を一挙上映!
前売りチケットがオシャレ!
前売りチケットの特典ポストカードがすばらしい!
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むかーし(10年くらい前?)、ブログ「放蕩娘の縞々ストッキング!」で書いた若尾文子映画&大映映画レビューなどなど。
■ 「【映画】 『獣の戯れ』~「文子的・奥さん文化」のススメ」
■ 「【映画】 『その夜は忘れない』」
■ 「【映画】 『夜の素顔』」
■ 「【映画】 『複雑な彼』」