立秋(8/7)を過ぎても、まだまだ暑いですね! でも、夕方頃になると風も吹いてきて、猛暑の峠は越したかなという印象。しかし、こう温暖化が進んでくると、着るものと季節のマッチングにもズレが生じてくるわけで。正直言って、私個人の感覚では、立秋を過ぎた残暑の頃こそ、浴衣がピッタリなんじゃないか? と最近思ってます。そう、まさにこれからが、浴衣の季節!
というわけで、お知らせです。中目黒に今春OPENしたキモノの店「KAPUKI」が制作したミニ冊子、「かぷき本」が出来上がりましたー! 私も少しお手伝いさせていただいたので、ちょっとだけご紹介しますね。
巻頭特集は、日本服飾史研究の丸山伸彦教授インタビュー、合計10ページ。タイトルは、「江戸のモードは世界で最も進んでいた!」。
インタビューは私が担当させていただきましたが、丸山教授のご著書(『江戸モードの誕生 文様の流行とスター絵師』角川選書など)は以前から拝読していたので、貴重なお話を直接伺えて感激でした。江戸のモードについてのみならず、日本の文様というものの特異さ、それから現代のキモノへの思いなど、勉強になるお話がいっぱい。目からウロコ必至。他では読めません! 必読です!!
それから、ある意味とっても貴重な、「KAPUKI」店長レイコさん×「月影屋」重田なつきさん×わたくし井嶋ナギの鼎談、合計8ページ。タイトルは、「現代キモノの常識を疑え?! タブーなしの夜のキモノ談義」。
タイトルに「タブーなし」とある通り、3人の会話をそのまま採録しましたので、わりと、ホントに、「タブーなし」の内容になってます(笑)。キモノ業界って、いろいろ、「タブー」が多いかと思うのですが、、そこらへん本音トークのままテキスト化しました! というか、月影屋のなつきさんが相変わらずトバしてて面白いですし(笑)、KAPUKIのレイコさんのお店オープンの経緯など、かなり興味深い内容になっているので、ぜひお読みください♪
そして、一番の見どころは、フォトストーリー、合計10ページ。タイトルは、「かぷき写真ものがたり 艷やかなる伊達者たちの惑い」。
「KAPUKI」クリエイティヴ・ディレクターであり、フォトグラファーとして長年活躍されている腰塚光晃さんの撮影で、とにかくゴージャスで美しいです! 美男美女のあやしい関係を彷彿とさせる、ドラマティックなキモノフォトストーリー。……って、そういうの、キモノ雑誌&カタログにはほぼ皆無なので(なぜ?)嬉しいですよねぇぇ。しかも! 腰塚さん撮影の美しい写真に! わたくし井嶋ナギが! 詩句を添えさせていただきました! わーわー。光栄すぎる。いわゆるキモノ雑誌にはあるまじきなノリになってますので、ぜひご覧くださいませ!
私がお手伝いしたのは上記の3つの企画ですが、そのほかに、腰塚光晃さんがプロデュースするキモノブランド「Elly & Oby」の紹介、「KAPUKI」が扱うブランド(「月影屋」や「KAGUWA」などなど)の紹介、「KAPUKI」オープンの経緯についてなど、盛りだくさんの内容です(オールカラーページ)。
この「かぷき本」の入手方法ですが。なんと、中目黒「KAPUKI」でお買いものされた方全員に、この冊子を差し上げているそうです!!!(通信販売も含む) 直接聞いてみたところ、「たとえ腰ヒモ1本でも、お買いものして下さった方には、差し上げていますよー」とのことでした。おそらく数に限りはあると思うので、ご興味ある方は、早めに中目黒「KAPUKI」へGO! 遠方の方は、「KAPUKI」まで問い合わせてみてくださいね。
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