井嶋ナギの日本文化ノート

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「月影屋」浴衣で夏祭りへGOの巻★ もしくは、浴衣の形式昇格について。

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先日のエントリーで、「立秋を過ぎたこれからが、浴衣の季節だー!」と勝手なことを書きましたが(→コチラ)、さっそく昨晩、浴衣を着てお祭りに行ってきました! といっても、小さな神社の小さな縁日で、水ヨーヨーを1つ釣って、お好み焼き食べて、帰宅しただけですが…(いわゆるリア充ライフとは程遠い私なので)。



というわけですが、、久しぶりにオシャレ浴衣を着て、夏祭りへGOの巻!




月影屋」の白地に星柄の浴衣を着て、行ってきます!(気合入ってます笑)

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神社が見えてきましたー。子どもたちがいっぱい。ワクワク。

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子どもたちに混じって、水ヨーヨー釣りに挑戦。ブラックをゲット。1回200円。

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白地の浴衣って、暗闇のなかで、結構目立ちます(笑)。白地浴衣のカッコよさを教えてくれたのは、何と言っても、「月影屋」さんですよ! それまでは白地でカッコイイ浴衣なんて、「皆無」でしたからー。もしも今後、白地浴衣をプッシュするメーカーが増えるとしたら、それはすべて「月影屋」のフォロワー(後追い)である、と、今から断言しておきたいと思います(笑)。

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にしても、小さな神社の小さなお祭りには、見事に、子どもたち(とその親)しかいませんでした(笑)。あ、大人カップル、と思ってよく見たら、中学生か高校生くらいの初々しいカップルだったり(なんというか、こう、腰へ回す手が微妙に浮いてる感じの笑)。


カワイイ姉妹のカワイイ浴衣姿。子どもたちの間で、こういうフリフリのドレス形の浴衣、流行してるんですねぇ。カワイイなぁ♥

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と、そんなわけで、久しぶりにオシャレ浴衣を着たのは、楽しかった!

そう、オシャレ浴衣はちょっと久しぶり、でした。と言っても、浴衣が久しぶり、というわけではありません。浴衣は、週2日くらいは着ている私。でも、それはすべて日舞の稽古でして…。稽古では、毎回汗でびしょびしょになるし、立ったり座ったり動きも激しいし、洗たくもしょっちゅう。そうなると、浴衣もすぐにイタんでしまうので、普段はお稽古用の(イタんでもOKな)浴衣しか着ていなかったんですよね。

そんなふうに、自分が無意識のうちに「浴衣の使い分け」をしていることに気づき、改めて思いました。やはり浴衣は、昔は「汚れてもOK」「洗たくしまくりでもOK」な(Tシャツ感覚の)ものだったのが、今では「オシャレのための」「特別な」アイテムに変わったのだ、ということに。まさに、丸山伸彦教授が仰る「形式昇格」ですよ!!(→詳しくは『江戸モードの誕生 文様の流行とスター絵師』を参照) もちろん、踊りをやっている人だけでなく、落語家さんや役者さんなんかも、今でも普段の稽古着として浴衣を着ていますが、それは現代日本においてはかなり特殊な層なわけで。普通は、今の日本においては「浴衣=普段着」ではなく、「浴衣=特別なオシャレ着」、なんですよねー。って、何を今さら…、ですが(笑)。


で。そんなふうに昔の人々は、浴衣を日常着として(Tシャツ感覚で)着ていた…と言いたいところですが、それだって江戸時代の後期に入ってからのことであり。浴衣は、もともと風呂場でバスローブとかタオルのような用途で使われていたもので、決して、外出着ではなかった。それが、江戸時代後期(文化文政時代あたり。19世紀初期頃〜)になって、ようやく浴衣が、外出着として好まれるようになったのです。それも、主に江戸っ子たちが愛用したんだそうで、京阪のほうでは、江戸ほど浴衣を好まなかったとか何とか(高等な趣味の土地柄ですから…)。

まさに、今現在に至るまで、徐々に徐々に、少しずつ少しずつ、「形式昇格」していってるわけですよ! 浴衣ときたら! 廃れもせずに図太いな! もしかして、100〜200年後くらいには、浴衣で高級レストランOK、とか、浴衣でウェディングパーティOK、とか、さらなる「形式昇格」を遂げているかも?! でも、そうなるまでには、たくさんの人々が眉間にシワを寄せて、「そもそも浴衣というものは風呂場で着たものであって〜」とか「もともと浴衣というのは夏祭りに着るものであり〜」とか、ツッコミ入れまくるんだろうなぁ(笑)。なんて妄想。……というか、その時まで、キモノ文化が廃れないでいてくれたらいいですよね…! キモノ文化が廃れずに続いてくれることが、一番大事。それを願いつつ。





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ヨーヨーを狂ったように叩きまくりながら、帰宅〜。




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