井嶋ナギの日本文化ノート

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緊急レポート☆2011年「月影屋」新作浴衣!!!!


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ついに夏本番!!! 今年はあらゆる場所で、「節電」とか「クールビズ」が叫ばれていますよね~(と言っても実際は、電力的に節電する必要ないらしいですけど笑)。小耳に挟んだところによると、アロハ?が奨励されてるとかなんとかで「なんで?」と思ったら、「たとえクールビズでも襟がついてないとダメ」だとかなんとか、完全に意味不明ですが(笑)。でもまぁ、節電にしろ何にしろ、日本の夏はとにかく暑い。とりあえず日本の夏を涼しくすごしたいなら、「浴衣」に限ります~! 「襟」もついてるし!

去年、着物ブランド「WAGU」さんのサイトでイラストレーターのコダカナナホさんと連載していた「美女とキモノ。または映画におけるキモノ美女の研究」でも書きましたが(→コチラ)、日本の夏は「蒸し暑さを拒絶することなく受け入れて、それを利用してやる!」くらいの「気の強さ」がないと、なかなかどうして、日本の夏には勝てません・・・。そんな「この蒸し暑さを利用してやるー!」という強情ッパリ作戦に、最もうってつけなアイテムが、浴衣、なのです! だって、あちこちに隙間があるから空気が入ってきて涼しいし、綿だから汗を吸いとってくれるし、自分の涼しいように自由に着付けできるし、だいたい浴衣を着てると男性も女性も色っぽくなれるし、浴衣を着るだけで毎日がスペシャルになるんですから。しかも、そんな浴衣を着られるのはなんと、夏だけ!

・・・という浴衣論はともかくとして、みんな大好き浴衣ブランド「月影屋」の、2011年新作浴衣、皆さまはもうご覧になりましたか? しかも、「月影屋」浴衣は、先ほど私が奨励した「気の強い」浴衣ブランドの代表。というか、ほぼ唯一、です(笑)。


というわけで、「月影屋」2011年新作浴衣、題して、

月影屋参上、夜露死苦!!!



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以上、2011年の「月影屋」新作浴衣イメージフォト(上記の写真は「月影屋」の許可を得て掲載しております) 今年も、あの安田慎吾さんにあの奈良裕也さん、そしてW氏に花とらの旦那も登場し、ギラギラした「夜露死苦」世界が展開中~! 何とも言えずカッコイイので、ぜひ→→月影屋サイト←←をご覧ください!!!



というわけで、そんな新作浴衣のさらなる詳細は、以下。


「道成寺(どうじょうじ)の浴衣」

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歌舞伎や日本舞踊でおなじみ『京鹿子娘道成寺』の浴衣! 長唄の音楽もすばらしく、踊りもすばらしく、衣装も舞台もすべて華やかな、日本舞踊の最高峰『娘道成寺』。が、しかし! 拙著『色っぽいキモノ』でも書きましたが(P66)、この『娘道成寺』はこわーい話なんですよ・・・。自分を裏切って逃げた男(安珍という美しいお坊さん)を追いかけ、怨みに怨むあまり、その身が大蛇になってしまった清姫。男は逃げまくったあげく道成寺(和歌山県に在り)の鐘に隠れますが、清姫はその鐘にグルリと巻きつき(ヘビだから!)、ついに男を焼き殺してしまうのでした・・・。

というわけで、「道成寺の浴衣」に書かれている歌詞は以下のとおり。
    ・・・鐘に怨みは 数々ござる
    言わず語らぬ我が心 乱れし髪の乱るるも
    つれないはただ移り気な どうでも男は悪性者・・・

→「道成寺の浴衣」通販ページは、コチラ



「折鶴の浴衣」

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折鶴の浴衣! ありそうでなかったですよね、特にこのくらい大柄な折鶴は! しかもこれ、よーく見ると、折鶴と折鶴がクサリでつながれていて、道連れに落ちてゆく・・・「地獄の道行き」なんだとか! キャー浄瑠璃の世界だわ~~~。

→「折鶴の浴衣」通販ページは、コチラ



「春画の浴衣」

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春画の浴衣! これもありそうでなかったですよね(笑)! でも、江戸時代や明治時代にはあったんじゃないかと思うのです。だって、羽織の裏とか長襦袢なんかに春画を使うのは、よくあったことでしたから。特に、浴衣は今で言ったらTシャツのようなカジュアルなアイテムだったので、なおさらシャレのめしてそんな浴衣をあつらえたシャレ者は絶対にいたはず! 普段使いのものにこそ凝る、知恵を絞る、手間をかける、シャレのめす。たとえば、山東京伝先生だったら絶対この浴衣、ニヤニヤ笑いながら着ただろうな~吉原の遊女を身請けするくらいの人だからそれくらいやるだろうな~なんて考えるのも楽しい。

→「春画の浴衣」通販ページは、コチラ



「侠客(たてし)の浴衣」

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侠客の浴衣! 侠客とは、強気をくじき弱きを助けるアウトローのこと。別名、893とも言いますが・・・。でも、江戸時代にはこういうアウトローって、法で解決できないような問題の調整役としてかなり活躍していたそうなんです。歌舞伎を見ても、アウトロー天国ですしね(笑)。エラそーにしてる役人や金持ちをギャフンと言わせてくれる存在、というようなイメージがあったんでしょうねー。

にしても、この浴衣のロカイユ模様、バロックっぽいっていうか、ロココっぽいっていうか、、ぶっちゃけヴェルサーチっぽいっていうか、、なんかヤンキーっぽくてカワイイ!! とりあえず、やんちゃな男子はこの「侠客の浴衣」を着て、ゴールドの女物サンダル履いて、安いメッキのチェーンネックレスをしろ! ということで(笑)。

→「侠客の浴衣」通販ページ、
  紺ヴァージョンはコチラ、白ヴァージョンはコチラ



そんなわけで、今年の「月影屋」浴衣も、「(ごう)」やら「(ねん)」やらが発光しながらスパークしまくっております~~! 恨みさえもシャレに変換する、情念&楽観の浴衣世界、皆さまもぜひ身にまとってみてはいかがですか?! こんな浴衣を着ていれば、積年の恨みツラミもフッ飛ぶことウケアイ! です(笑)。




さらに現在、「月影屋」は、渋谷区富ヶ谷本店と、ラフォーレ原宿と、福岡PARCOでショップ展開中! (&新宿伊勢丹も控えてます) ぜひのぞいてみてくださいね♪


■ ラフォーレ原宿での「月影屋」

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6月20日(月)-7月18日(祝)、7月27日(水)-8月7日(日)
→ラフォーレ原宿での「月影屋」スペシャルサイト
 「ラフォーレ原宿で見つける、この夏の浴衣。



■ 福岡PARCO 「once A month」での「月影屋」

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拙著『色っぽいキモノ』も置かせていただきました!ありがとうございます!!!

7月19日(火)まで
→福岡PARCO内「once A month



■ 「月影屋」渋谷富ヶ谷本店

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先日、着物ブランド「WAGU」代表の久山美樹さんと、イラストレーターの平松昭子さんと、ゴハンを食べたあと、月影屋へ遊びに行ったときの一枚。その後、アーティストの村上周さんもいらっしゃって、楽しかったです~。(手前から、平松昭子さん、久山美樹さん、月影屋店主・重田なつきさん)
→ そのときの様子が、久山さんのブログ(コチラ)と、平松さんのブログ(コチラ)でも紹介されています☆

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情念あふれる浴衣や帯のみならず、壁にトイレットペーパーが浮いてたり、神聖なる神棚が出現したり、鞭がさりげなく置かれていたり・・・と、一度来たらもう引き返せない魅惑の「月影屋」ワールド。この目で確かめたい! という方は、以下の着付け講座から体験してみてはいかがでしょうか♪



今年も「月影屋」富ヶ谷本店にて、「色っぽい着付け教えます。in 月影屋」、開催中! 詳しくはコチラをクリックしてくださいね♪

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